気をつけたい路上での怪しい声かけ

気をつけたい路上での怪しい声かけ

「にゃ~、院長。今日は何を読んでいるの?」

岡田整体院の縁側で新聞を広げていた院長に、黒猫のマヤーが覗き込みました。

「あ、これね。那覇で気になる事件が増えてるんだよ。『I Love Japan』って旗を売りつける怪しい声かけがね」

「なんなん♪ どんなことがあったの?」と庭先で昼寝をしていたなんじぃも興味深そうに近寄ってきました。

「実はさ、私も前に遭遇したことあるんだ。那覇のセブンイレブンに車を停めてた時にね。ロシア人の女性が『盲目の人のために寄付を』って声かけてきてさ…」

「にゃ~!院長も会ったことあるの?」

「うん。その時は優しいつもりで500円渡しちゃって、『I love Japan』って旗もらったんだけど、後で調べたらこれって結構ありがちな手口みたいでね」

「なんなん♪ 親切につけ込むのは、良くないね」

なんじぃは、いつもの笑顔から少し真剣な表情に変わりました。

「そうなんだよ。今日の新聞見るとさ、『耳が聞こえません』って言って近づいてくるパターンが多いみたい。しかも10分以上もしつこくついてくる人もいるらしいよ」

「にゃ~、私も市場の近くで見かけたわ。観光客が困ってたのよね」

「那覇じゃ、そういうつきまとい営業って条例で禁止されてるんだ」

「なんなん♪ でも断るの難しいよね。特に観光で来た人は、土地のルールとか分からないだろうし…」

「そうそう。だからさ、地元の私たちが注意を呼びかけていかないとね。マヤー、市場で困ってる人見かけたら、警察か市役所に連絡するように教えてあげてよ」

「にゃ~、分かったわ。志喜屋に来る観光客にも気をつけるように言っておくわね」

「なんなん♪ 私も南城市を案内する時は、みんなに注意してって伝えるよ!」

「助かるよ。優しい気持ちは大事だけど、時には『ダメ』って言うのも必要だからね。最近は南城市も観光客増えてるし」

院長の言葉に、マヤーとなんじぃは深くうなずきました。

「にゃ~、でもこうやって話できて良かったわ。知らないこと、いっぱいあるものね」

「なんなん♪ そうだね。これからも大事な情報は、みんなで教え合おう!」

秋の陽射しが差し込む縁側で、三人は地域の安全について語り合いました。厳しい話題でも、こうしてわいわい話せるのが、志喜屋のいいところかもしれません。

「なんじぃネットワークでみんなに注意喚起してくなん!」

「にゃ~!私から周りの猫たちにも声かけとくわ」

南城市の穏やかな暮らしを守るため、できることから始めていく。そんな思いを共有しながら、今日のゆんたくは続いていきました。


「I Love Japan」旗売りつけ500円請求 「何度も断ったが」10分以上つきまとうケースも 那覇市で事例相次ぐ 滞在費の支援求める by 沖縄タイムス2024年10月29日
※この記事は実際の出来事を基に作成しています。不審な声かけや勧誘を受けた場合は、最寄りの警察署や市役所市民生活安全課にご連絡ください。

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